2010年4月6日火曜日

お遍路を終えるに当たって

今回の四国遍路の旅は、既に三年前からのテーマでした。還暦を迎えるに当たり、自分の体力と意志と気力を見極め、新たな出発点にすることが一番の目的でした。還暦は過ぎたものの、それを今日終える事が出来てたのは、本当に満足です。自分の事ながら、これから何をしてくれるのか、非常に楽しみにしています。そして、この旅を総括して見ようと思いましたが、なかなか難しい。無理してまとめるとこうなる。まず第一は、1764624歩、約1300kmを歩き通したが、最初の一歩があったからこそ動き出し、そしてその一歩を続けたからこそ達成出来たのだと。苦しい時でもこの一歩を出し続ければ、必ず目的地に着くと思いながら歩いた。だから、今までの生き方がそうであったように、強い意志を持ってその一歩を出し続けよう。第二に、この39日間に色んな人と出会い、色んな話をさせて頂いた。そして、色んな人生を歩まれ、色んな思いを持ちながらも、同じ道を歩み、同じ目的地に向かって歩いて行く。そして、追い越し追い越され、結果どこかで一緒になる。所詮皆
同じ。焦ることなく、自分のペースを大事に生きることが大切だと痛感した。そして、一期一会を大切にしよう。第三は今回歩き遍路をしてみて、本当に有り難いと思ったのは遍路宿があったから、出来たことだと思っている。また、こうした形で残っているのは、四国の遍路道だけではないだろうか。そう言う意味では、素晴らしい道である。したがって、遍路宿が今後続けて頂けるよう、お願いしたい。それこそ、色んな宿があって評判も色々あるものも、泊めて頂ける有り難さを一番痛感した。しかし、あまりにひどい所は自然に淘汰されるのが、世の常だと信じてる。第四は、自分が変わったかと言う点については、時間の中で見ていくしかない。ただ、間違いなく感謝の気持ちだけは今まで以上に持つようになった。食事を頂くことも、お接待を受けることも、心より感謝の気持ちを持って、受けることが出来るようになった。よくは分からないが、四国病になられる方は都会に帰り、綺麗になった心が薄れたのを取り戻すために戻っくるのではないかと。決してそうならないように努力
しよう。最後に、今回の旅に出るに当たり、遍路の衣装とずた袋を作って送り出してくれた妻と家族に、そして古い友人、テニスの仲間、仕事仲間で未だに付き合って頂いてる方々、皆様の暖かい応援があったから、頑張れたと思っています。この気持ちを忘れた時は、またこの辛いお遍路かな。この後は田舎に寄って、墓所で親父の三十三回忌をあげ、高野山にお参りし、東京へ帰ります。お付き合いの程、有り難うございました。皆さんの健康と心安らかな日々を心よりお祈り申し上げます。この後は、第二章温泉の旅を始めます。何年かけても、全国制覇を目指して頑張っていきます。やろしく